いつかまた、青空の下で。

奈良、関西、金沢、東京と生活の拠点を移しながら、様々なよしなしごとを綴ります。

友が逝った。

追記:最初に公開した文章は、自分の心の思うままに書いてしまったので、いろいろおかしな部分がありました。少し手を入れて再アップします。

 

日本マイクロソフトに勤務していた時に知り合った同期が1月2日に亡くなっていたことを昨日知りました。

 

彼は僕より年下でしたが、いろいろな経歴を持っており、また正確も穏やかでした。ひょっとしたら、てんかんという持病のせいで、いろいろな体験をしてしまい、そのような性格になってしまったのかもしれません。

 

彼は様々なジャンルの仕事を経験していました。犬の訓練士や、カースタントなど。なかでもカースタントは有名な高橋レーシングで活動されていたそうです。フジテレビ系ドラマ「101回目のプロポーズ」での名シーン、走ってきたダンプカーに武田鉄矢さんが飛び出し、寸前でダンプカーが止まる、あのシーンでダンプカーを運転していたのが彼、とのことでした。エピソードとしては、最初は割と早めにブレーキをかけていたら、武田さんに「もっと思い切って来い!」と言われたので、かなりギリギリまで攻めたら、後で「殺す気かっ!」と怒鳴られたそうです(笑)。

 

一見彼は問題なく過ごしていましたが、日本マイクロソフトの社員イベントで、暗闇の中に色とりどりの光が点滅している会場で、体調を崩してしまいました。このような環境は、てんかんの方は非常に辛いようですね。その時に初めて知りました。ポケモン事件は知っていましたが、自分の頭の中で結びついていなかったのです。

 

マイクロソフトを離れてから、一般企業に務めましたが障碍者採用であったにも関わらずぞんざいな扱いを受けてしまい、それを発奮材料として、PSW(精神保健福祉士)になるべく勉強をしていました。資格を取得するため、学校にも通い、後は実習だけというところまで来ていたようです。しかし、持病のために実習を引き受けてもらえないという心無い仕打ちにあい、すぐには資格を取れない状態に陥ってしまいました。それでも、彼は前向きでした。そんなこんなで、いつか、一緒に障害者本位の会社を作ろう!と話していたものです。

 

最後に会ったのは昨年の年明け、声を聞いたのは昨年のクリスマス近くでした。僕がクリスマスパーティーに参加しないことを気にしてくれて電話してくれたのでした。その時、またね!と言って電話をきったのを覚えています。

 

彼の死因は急性心不全とのことです。てんかんの方は多いのでしょうか、服用されている薬の副作用のようなものなのでしょうか。分かりません。もう原因はなんでもかまいません。亡くなったことには変わりないですから。

 

徐々に、周りでも鬼籍に入る人が増えてきています。だからこそ、僕は人生を全うしないと、と思っています。

 

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