いつかまた、青空の下で。

奈良、関西、金沢、東京と生活の拠点を移しながら、様々なよしなしごとを綴ります。

銀行の預金被害について。

今日の夕方、TBSの「報道特集」を見ていたら銀行のカード被害問題をやっていました。キャッシュカードの偽造や盗難についての話はよく知っていたつもりなのですが、知らなかったのは預金通帳を盗んで引き出したケースも結構多い、とのことです。 犯罪者は空き巣などで他人の預金通帳を違法に入手した後、銀行登録印をパソコンなどで取り込んで偽造します。次に犯人は銀行に出向き、通帳でATMから1,000円など、少額を入金するそうです。これによって、口座が止められていないか、口座にいくら入っているかを確認するのだそうです。その後、ちゃんと入金されたのを確認してからその足で窓口で出金する、というのが代表的な手口ということです。 このような動きなら明らかに怪しく、また銀行員と直接やりとりをして出金しているのですから、銀行が非を認め、補償しているのかというと、現状では一切補償されないそうです(現在何件か裁判になっているようですが)。現状では、銀行側は偽造カードについては補償するが、盗難カード、盗難通帳の出金には応じない、というのがスタンスなんだそうで、クレジットカードに比べ利用者のリスクは高いと言えます。金融庁の指導や国会で補償範囲を広げる法案を準備しているそうですが、それまでは利用者が注意するしか方法はなさそうです。

具体的な方法としては、

  1. 預金通帳と銀行印を別に保管する、また、古い通帳の場合銀行印が張られている場合が多いので銀行に出向いて対処してもらうか、自分で処分する。
  2. 複数の銀行口座にお金を分けて特定の口座に集中させない。
  3. キャッシュカードにカードローンはつけない。
  4. 特によく持ち歩くカードについてはあまり多く入金しておかない。
  5. 極力、コンビニで入出金しない(コンビニATMの場合、間に情報を盗み出す無線発信器が取り付けられていることがある、もちろんごく一部ではあるが)。
  6. 暗証番号は定期的に変更し、また銀行によって暗唱暗号を変えておく、生年月日等は論外。

など、だそうです。そうはいっても全部守るのはなかなか難しいので、この内のいくつかからでも始めていくことがリスクを減らすことになると思います。僕も全然守ってないので気を付けたいと思います(苦笑)。

キャッシュカードがあぶない
柳田 邦男
文芸春秋 (2004.12)
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